霊符の製作法

護符を書く前に

   初めて書き始める時は新品の筆、墨、硯を護符専用に用意します。

    護符を書く練習には新しいレンガを用います。(建築用の赤レンガで良い)
   
これをきれいに洗ったあと、新しい筆に水を付けて護符を書く練習をします。
   書かれた後、レンガは霊気を発散しながら乾燥するので、お盆などに入れて置いておくと、
   鎮宅用のアイテムとして有効であると言われています。

  霊符の各部の知識

護符を書く手順

   霊符を書くのには吉日、凶日があります。
  女性の場合、月経中、出産直後も避けて下さい。
  護符を書くのに適した時間は一般的に子(午後11時〜午前1時)です。
  この時間は陰と陽が交接する時間なのです。
  また、この時間に限らず、暦を参照の上、吉時間を選ぶのもよいでしょう。

 

大吉日

庚寅・壬子・壬寅・壬酉・癸卯・癸酉、

吉日

丙午・丙辰・丁酉・戊子・戊申・戊寅・戊午

忌む日

甲寅・甲午・甲辰・甲戌・甲子・「乙」「辛」の全て

忌む日

日破、月破、歳破、四難 等

忌む日

旧暦の3月9日、6月2日、9月6日、12月2日

  
  筆、墨、硯、紙は、清浄な新品であればどのような物でも構いません。
  以後、その筆、墨、硯は霊符専用品としてお使い下さい。
  線香はなるべく中国式の物を推奨しますが、無ければ日本風のスティック状の
  物で構いません。
  金紙も入手困難なら
こちらのサイトでご購入頂くか、無ければ無理に供える
  必要はありません。

  沐浴し、口を濯ぎ、掃除など、身の回りを清浄にする。
  
筆、墨、硯、紙、線香、金紙を用意し、香爐に3本の線香をあげる。
  
東南に向いて筆を持ち、請神咒を唱える。
  
敕水咒、敕墨咒、敕硯咒などをこころを込めて唱える。
  
護符を一気に書き上げる
  
書き終わったら勅符咒を唱え、剣指(じゃんけんのチョキの形風)にて気を
   込める
  
壽金を焼く。
  
敕符咒、送神咒を唱え、手を合わせて3回拝む。

咒を唱える順番
   請神咒→
水咒→敕筆咒→敕紙咒→敕墨咒→敕硯咒→→下筆咒
                                              

                                              書く
                                              

                                            (敕符
咒)
                                    
送神咒 ← (收符咒)
   

使用する咒(まじない文)のいろいろ

  護符を書く前後にこれらの呪(まじない文)を唱えます。
  
中国語ですが、だいたいの意味さえイメージできれば日本語の発音でも
  
構いません。

  敕水咒
  此水不非凡水、北壬癸水、一点在硯中、雲雨臾至、病者呑之、百病消除、邪鬼呑之成粉砕、急急如三奇帝君   律令。
  
敕筆咒
  居収五雷神将、雷灼光華、上則護身保命、下則鬼伏邪、一切死活滅道我長生、急急如令。
  
敕紙咒
  玉帝勅吾紙符、打邪鬼、張皆紙書、敢有不者、押赴豊都城、急急如律令。
  敕墨咒
  玉帝有勅、神墨灸灸、形如雲霧、上列九星、神墨軽磨、霹靂糾粉、急急如律令。
  
敕硯咒
  玉帝有勅、神四方、金木火土、神硯軽磨、霹靂電芒、急急律令。
  
取筆
  
神筆揮漉、衆神護佑、籍以安寧、降魔伏邪、吾奉太上君、急急律令。
  
下筆咒
  (符にレの印がない物)天
円地方,六令九章、今下筆、萬鬼伏藏。
  (符にレの印
ある物)一筆天下動二筆祖師剣、三筆凶神悪殺到千里外。

  勅符
  
符にレの印(三清点)がないものは剣指の後、これを唱える
  
吾奉太上仙師、九天玄女娘娘、北斗星君、以諸天神聖、賜吾一指降魔剣指、点天天清、点地霊、
  点神神顕聖、点人人長生、点符符好用。

  
レの印があるものは剣指の後、これを唱える
  乾元蔭履、天運無偏、造化発育、万物滋焉、東西北、住意安然、雲行施、変化不測吾奉太上老君、
  
勅急急如律令。
  
送神呪
 弟子XX、虔誠謝過、九玄女娘娘、北斗星君、太上仙師以及(場合によっては関係神仙名も)
  等諸天神聖、助弟子得此霊符、但願所書霊符、威
力震八方、神蹟赫赫、満丈光芒。弟子XX、
  恭送諸天道祖、仙仏、神聖仙驚
安返天界、日後弟子有事相求、再燃香 請仙驚降臨、坐鎮。
  弟子XX謹誠
送。(XXは自分の名前)

特殊な注意点
 
 魔避けの護符で、滅、退、逐、鎮、治、誅など魔よけを意味する文字と、
  
鬼の字が書いてある護符は、護符を書き終わった後に手剣を3度おこなう。
  
勅令の文字の上にレ点がある場合は三清、あるいは三界公をあらわす
  
ので、 レの印(三清点)を書くときこの神々をイメージしながら
  
「一筆天下動、二筆祖師剣、三筆凶神悪赦走去千里外
 
」と一筆ごとに唱え、真中、左、右の順にレを書きます。
  
勅令の字の上にレの印(三清点)がない場合は、書いている時や
  
書き終わってから
  
「天円地方、律令九章、吾今下筆万鬼伏藏」と唱える。雷、雷令と書いてある
  護符は雷公(五雷元
帥)の護符であるから他の神仙の名やまじないは
   
唱えなくてもよい
  
霊符の最後にの文字が描いてある場合は、書きながら「開天門殺鬼路
  
開地府殺鬼卒」と唱えます。
  
の図が書いてある場合は書きなら符膽呪「一騎天地明、一横鬼延纏、
  二点日月明」と唱えます。

 これらの作法が難しい、謹製が困難である場合はこちらのサイトにて

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