お供物百科

神仙へのお礼「紙銭」

    金紙、銀紙は 紙で出来たあの世のお金のことで、供え物の一種です。
   神様にお願いをする前や、護符を書く前に供え、お願いをした後や護符を
   書いた後で香炉で燃やします。
   燃やすことによって、お金が神様や霊の手に渡ると言われていて、 神様用は
   金紙、鬼(亡霊)用は銀紙といいます。
   生前にたくさん焼いた紙銭は死後の貯金になるともいわれています。    
   対象となる神様の位や霊の種類によってさまざまな種類を使い分け、時代や
   地域によって若干の違いがあるが、一般に7〜12種程度のジャンルに
   分類されます。
   一般の護符を書くときに用いるのは主に「壽金」「刈金」と呼ばれる物です。
   通常、焼くのは男性で、女性が焼くと紙銭の価値が半減すると言われ、
   敬遠される地方もあるようです。

 壽金        刈金

金紙さまざまな素材やサイズがあり、赤や金色で印刷されたおめでたそうな紙。
     神様の位や地域によって名称や使用する物に若干の違いがあります。

頂極金  別名「大太極金」。26cm程度と比較的大きく、値段も最大の貨幣
       価格がある。
玉皇大帝(天公)の祭祀の時に焼く
太極金 財子壽金、三仙金ともいう。頂極金の次に貨幣価格が高い。
       
玉皇大帝を拝む時や三界公など、天神を拝む時に使う。
       通常、1束は24枚で、頂極金より一まわり小さい。
天金  天金は箔の上に朱印で「叩答恩光」と書いてある。頂極天金、大天金、
      中天金、小天金の四種があり、頂極金や頂極金と同じで
天公三界公
      拝む時に焼く。一束約二十枚。
壽金  大花壽金と二花壽金の2種があり、「壽」の字が朱印されている。
      一般諸神の祭祀にもっとも広く使われる汎用品。
刈金  三六金とも呼ばれ、財子壽三神が朱印されている。壽金と同様に
      一般諸神の祭祀に広く使われ、また 死者の枕元に置いたり,刈金で
      死者の顏を覆ったりもする。一束約70枚。
      大箔金と小箔金があり、小箔金は蓮花金と呼ばれ、蓮の花が印
      字してあり、
土地神や、位が比較的低い神の祭祀に使われる。 
粉金  色彩を施した金紙で、通常女神の祭祀にのみ使われる。
中金  中壇元帥 玉皇大帝三官大帝の他に諸神一般、また悪神にも使う。
       1束約20枚。 
福金  別名土地公金。福コ正神(土地公)の祭祀に使う。正方形をして
       いて小さめ。
土地公の祭祀で焼く他、事故現場や災害のあった場所に
       福金をまいたり、竹の棒に挟んで捧げておくと、事故から逃れる
       ことができるという。
盆金  金紙の中で最も大きく、尺六盆金と尺二盆金の2種がある。1束24枚で、
       神へのお礼参り用としても使用される。
九金  財子壽三神が印字されている。1束20枚で使用法は刈金と同じ。

銀紙 小型で銀箔が押してある。冥界の神や亡霊を祭るとき焚く。
       大銀は先祖霊、小銀は無縁仏用で、半分に折り目を付けてから焼く。
       亡者の種類や祭祀別に様々な種類があります。

大銀  別名三六銀ともよばれる。財子壽三神像が印字してあり、祖先霊の祭祀
      に使う。大箔銀、二箔銀、中箔銀の三種がある。
小銀  別名二五銀ともよばれる。祖先霊以外の亡者の祭祀の使う。大透銀、
      二透銀、中透銀の三種がある。

その他の紙銭葬儀の時、棺おけの中に入れる庫錢、先祖供養用の白高錢、
    家庭で慶事があったとき用の黄高錢など、さまざまな物がある。
    また、紙でできた服や乗り物、家電なども先祖の祭祀にはよく燃やされる。
    時代や地方、宗派によって若干の違いがある。

その他のお供え

    金紙は、謹製時、成就時に種類別に焼いてお供えします。
    下記のお供え物で、線香とロウソクは霊符の謹製時や、使用開始時に使用しますが、
    五果その他のはよほどの時以外は、お供えしなくて構いません。
    通常、廟への願掛けや、結婚や先祖供養などの祭祀時、成就した時のお礼に供える
    場合が多いです。
    イベントの重要度や内容によって供物の内容を下記のように変えます。

  線香
   中華風の線香は赤紫色の竹ひごにお香を塗ったタイプの、ちょうど花火のような
   デザインです。長さは約40cmで、白檀の香りなど、いろいろあります。
   通常3本づつ焚きます。タイやバリ島などでも同じ物が使用されていました。
   廟の境内にはたくさんの神が祀られており、それぞれに3本づつ、できれば
   全ての神様に供えます。
   ですから、あらかじめ神様の数X3本セットにした線香パックを廟ごとに
   発売している場合もありますし、50〜100本くらいの束や、
   12本毎のミニパックにして販売している事もあります。。
  
ロウソク
   ロウソクは赤色です。サイズは色々あり、台湾や香港などの廟の前や境内で
   お札付きの線香とロウソクのお参りセットが売られています。
   ちなみにタイの仏像用のロウソクは黄色で、お札でなく、仏像に貼る金箔
   がセットになっている事もあります。 

   使用の手順は、まずロウソクに火を付け、その火にて線香に火を付けます。
   一本づつ火をつけるのではなく、使う本数全てを束にし、まとめて一度に火を
   つけ、三本づつ 各 香炉に立てていきます。
  
甲馬
   鎧と、鎧を着けた神馬、それを引く兵士が描かれている紙片です。
   送神、迎神に時に供えます。神様を送り迎えする、と言われています。
  
経衣
   衣服や靴、櫛や扇など、十種ほどの生活道具が描かれている紙片です。
   無縁仏に与えるための衣服です。
  
冥用現鈔
   現在の台湾や香港の貨幣に似せた鮮やかな印刷の冥銭です。

    ☆お盆・お彼岸など先祖供養用お供え用の銀紙・冥銭(拝先祖用品)など販売しております。

中華風線香とロウソク

  五果
   五果とはお供え用の五種類の果物のことです。ミカン、オレンジ、リンゴ、
   バナナ、サツマイモを指します。バナナ、モモ、パイナップル、アーモンドなど
   季節の果物から五種選び、供えたりもします。
   とくにパイナップルは中国語で鳳梨(ホーリー)と呼び「旺来」に通じる発音の
   おめでたさと、見た目の立派さで供え物には重宝されます。
   南国の台湾ではサトウキビも五果に含みます。
  
清茶
   神佛や先祖に供えるお茶のことをこう呼びます。一般に小さな杯3つ(3杯)を
   供えます。
  
五牲
   五牲とはお供え物の焼いた肉の塊のことです。ブタ頭、ニワトリ、カモ(アヒル)、
   魚、イカ、などを指し、大祭や冠婚葬祭のおりに供えます。
   重要な祭典の時は大五牲と呼ばれるブタ、ヒツジ、ニワトリ、アヒル、魚などの
   丸焼きを供えます。
  
三牲
   鶏肉やブタの小さめの塊、イカ、魚、卵1個などのこじんまりした供え物。
   土地公や、家庭で神を祭るとき、先祖の祭祀などに使用します。

 

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