霊符の各部の知識
霊符は時代や宗派別に、名称や形の違いがかなりありますが、一般的によく見られる 霊符の各部分の名称を紹介していきます。
符頭: 「レ」の印(三清点)が「勅令」の文字の上に付いている場合は三清を表します。 もし「勅令」の文字の下にあれば三官大帝や城隍、土地公、各祖師たちを 表します。
この符号を書く時には「一筆天下動、二筆祖師剣、三筆凶神悪殺走去千里外」と
一筆毎に唱えます。 「雷令」の文字は雷帝ほか雷神の関係の霊符です。
符頭のない符書くときは「天円、地方、律令九章、吾今下筆、萬鬼伏藏」と唱えます。
道号: 「奉」の文字です。符に書かれている名前の神仙の命令を奉じる、の意味で 「奉関帝聖君勅令」なら関帝聖君の命令を奉じる、となります。
天柱、地柱: 霊符の符身のまわりの枠です。さまざまな形があります。たまに柱が輪を
書いた物があり、この輪は「火縄」と呼ばれ、この場合、柱のすその方は「剣仗」
と呼んだりします。
符腹(符身): 符の本文にあたる部分です。神仙の名や図形、願い事などが書かれます。「 符膽と同一の意味であるという派もあります。
符膽: 符膽の膽の字は「胆」の意味です。 下記の文字は符に押す印鑑、というか、契約書のサインみたいなものです。 「開天門殺鬼路、開地府殺鬼卒」もしくは、「開天門殺鬼兵、開地府殺鬼卒、神兵火急如律令」と唱えます。 、
「北斗七星」の神を表す字です。
叉符脚: 符の下部に書かれる図形です。さまざまな図形があり、「神の軍隊に援軍を
頼む為の図」「体の痛みを止めるための図」など、それぞれに意味が込められ
ています。 、「より深く」を意味する字などもあり、一番最後に書きます。
この図形を書きながら「一騎天地明、一横鬼延纏二点日月明」と唱えます。

叉符脚のいろいろ
踏こう歩斗: 道教の霊符にはよく下記のような図形がみられます。
これは「歩こう躡紀」または「踏こう歩斗」と呼ばれるもので、方術に方術として
の効力を与える為の道教の歩行術「禹歩」を表しています。 「禹歩」には有名な北斗七星の形の歩行術(ステップ)「天地交泰禹歩法」の
ほか さまざまな歩行法があり。「踏こう歩斗」の図形は紙の上での禹歩、とも
いえるでしょう。
いろいろなデザインがあります。
各部名称図解

「收驚符」です。符頭、符膽、叉符脚がそれぞれどれだか判りやすいです。
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